山田覚書

GIOS FELUCA を10速カスタムする

Posted on Sat 31 August 2019 ( 2021-08-14 update ) in bike

GIOS FELUCA のカスタムがまだまだ続いているのつづき

FELUCA の売却準備

手持ちの自転車が増えてきてしまいました。ロードバイク1台とマウンテンバイクが1台。そしてミニベロ。身体はひとつですから全ての自転車に頻繁に乗るなんてことはできません。無理です。

でも、新しい自転車が欲しい!

欲しい!

となると、行き着く先は自転車の売却です。バイチャリやサイクリー、クラウンギアーズと「ロードバイク買取なら」みたいな広告がやたらと目にとまるようになります。そりゃ調べはじめればターゲティング広告だってついてきます。でも安く買い叩かれて終わりだよなあと思い、ひと手間かけてオークションやフリーマーケットアプリを利用してみるかと考えました。

自転車の売却なら、定番はヤフオクで、新興勢力はメルカリでしょうか。ラクマやジモティーもありますが買ってくれる相手がいるのか微妙。ジャンルがジャンルなので規模がないと難しい。

ヤフオクは目利きのできる人が居ついているので、まっとうな値付けで普通のやりとりになりそう。メルカリは割引要求当たり前だけど高値取引もありで予測がつかない。値下げ要求は軽くスルーしつつ出品したことのないメルカリにトライしてみることにしました。

この時点でSRAM NXを取り付けたフラットバーミニベロにしていたので、購入時の仕様に組み替えを行います。9速SORAを中心としたコンポーネントなのでパーツを磨きつつ、アウターおよびインナーのケーブルを新規に取り付けし、変速機の調整を行いました。

出品仕様

バーテープのあまりが中途半端だったので左右異色で組みあがりました。それなりにまとまっているのでいいかな。

そして、出品結果。引き合いは複数いただきましたが取引成立にはならず。値引き要求はそれほど法外なものはありませんでしたが、よーし値引きしちゃうぞ!って感じでもなく。なんか気分も盛り上がらないので2週間くらいしたら引っ込めてしまいました。

ミニベロ売っても、ミニベロが欲しくなる。ならば売っても仕方なし。

GIOS FELUCA の良いところ

GIOSのFELUCAに乗っていて不満なところは幾つかあります。

まず、シートチューブが寝すぎている点。シートポストをあげればあげるほどボトムブラケット位置からサドルが後退します。サドルが後退すると腰を折って前に蹴り出すようにペダルを踏む姿勢になり、非常に窮屈になります。

この最大の弱点はオフセットなしのシートポストを取り付けることでほぼ許容できる範囲に調整ができました。

テクトロのブレーキも評判が悪いですね。制動というより減速のためのブレーキなのでこんなものかなとも言えますが、やっぱり街中で乗るならしっかり止まれるブレーキが欲しい。でも、ロングアーチのブレーキキャリパーはどんどん生産終了していて、入手難易度が上がってきています。

ブレーキシューを上位グレードに交換してみても、ふにゃーっとした味は拭えません。やはりブレーキキャリパー自体を交換すべきなのでしょう。

軽量化や振動吸収性アップを狙うならカーボンフォークへの換装も検討できます。しかし、1インチのヘッドチューブなので汎用的なオーバーサイズのカーボンフォークに換装できません。唯一の選択肢は上位モデルであるPant用を流用するくらいでしょうか。

しかしながら、乗ってみてわかるのは、FELUCAは割と走ります。気持ちいい。完成車付属のホイールがよく走るってのもありますが、パッケージとしてはよくまとまっているように思います。いろいろダメなところもあるけれど、ミニベロとしての楽しさはいっぱい詰まっているんじゃないかなと感じます。

時代に即して、将来のFELUCAはディスクブレーキ化するのでしょうか。スルーアクスルは必要ないのかな。クロモリロードバイクのディスクブレーキ/スルーアクスル化がやっとはじまったけれど、いずれは変わるのかなあ。

ミニベロのシングルスピード化

売却を断念したのでリニューアルを検討しはじめました。完成車に取り付けられていた9速コンポのSORAはあちこちヘタりがでてきています。レバーとディレーラーは磨耗と黄変が見られなくもありません。もちろんまだまだ動きますが外観の劣化は否めません。

SRAM NXを取り付けた時にフロントシングルの有用性は理解しているので、軽量化していく方向が一番かなと方向性を仮決めしてみます。さらにシンプルにするためにシングルスピードへ改装してみます。

検討をはじめて参考になるのはFELUCA PISTA。なんとGIOSのラインナップにシングルスピードがラインナップされています。注目ポイントはギア比です。

フロント48Tにリア16T。ギア比は3になってますね。神奈川県内は坂が多いのでもうちょっと楽チンなギア比にしておいたほうがいいので、フロント45Tにリア18Tの2.5にしてみることにします。

そして、さっそくパーツを手配。

中国から安価なブレーキレバーとチェーンリング、シングルスピードカセットを調達します。ついでに傷だらけのトップキャップを交換しておこう。

しかし、ここでまさかの方針転換。

サイクルベースあさひ アウトランク

通勤用に14インチホイールで超軽量の折りたたみ自転車。サイクルベースあさひから発売されているアウトランクを別途購入したのですが、父がこれに興味を持ちます。現在乗っているMTBをやめてこれにしたいとのことなので試用期間を経て乗り換え。MTBが増えてしまいました。これで手持ち自転車が4台。ロードバイク1台、ミニベロ1台、MTB2台になりました。使い分けを考え直さないと……。

10速化アップグレード

悩んだ末にFELUCAをフルTiagra化を選びました。9速SORAから10速Tiagraなのでちょっとしたアップグレードです。たまたま、TCRから取り外したTiagraのグループセットがまるまるあったので流用します。

ほんのひと月くらい前にSORAで組み直したFELUCAをもう一度ばらして、Tiagraに組み直しです。なんかスゴい無駄だけど実行。

Feluca 10速化

Tiagraは50/34のコンパクトクランクなのでもともとついていた52/42チェーンリングより小さくなります。後ろのカセットは12-23から11-28に変更。全体的にワイドレシオの設定です。12-30や11-32なんてカセットも持っていますが、フロントチェーンリングの大きさを考慮して選択。

組んでみて感じたのはチェーンとプーリーの関係。ボトムブラケットとリアディレーラーの位置が近いためか、アウタートップ時のチェーンが結構斜めです。プーリーがギリギリな気がしないでもありません。チェーンラインがまっすぐな時はまったく気にならないのですが、ちょっと擦過音があります。

ロングアーチが必要なブレーキはTiagra4600系がそのまま使えました。微妙にアーチ長があるので届きました。これは大きな収穫。ブレーキ能力が大幅向上しそうです。

BR-4600 ロングアーチ

BR-4600 ロングアーチ

そのほかパーツはGIANT TCR ADVANCEDに取り付けていたものをお下がりで採用としました。

部位 パーツ
フレーム GIOS FELUCA
フォーク GIOS ORIGINAL 1インチ
リム ALEX DA-22
ハブ FORMURA
タイヤ IRC ROAD LITE 20x1 1/8
ハンドル GIANT CONNECT 400mm
ステム GIANT CONNECT 90mm
シフトレバー Tiagra ST-4600
ボトムブラケット BB-RS500B
クランク Tiagra FC-4650
チェーンリング 105 50T
カセットスプロケット CS-HG500-10 11T-28T
ブレーキ Tiagra BR-4600
シートポスト ノンブランドカーボン
ペダル PD-M520

白と黒のモノトーンにパーツをまとめつつ、赤色のパーツを要所にいれて3色構成にしてみました。たぶんチェーンリングが黒くなったので思ったよりもスポーティな感じに仕上がったのかな?

メカ感がぼちぼちあるので、とても走れる感じがしました。自分で組んでみても綺麗にまとまったので満足です。

ミニベロでローラー

GIOS FELUCAの10速Tiagra化に踏み切った大きな理由。ローラーでの使用です。カーボン製であるTCRですと微妙にパキパキと音がなります。カーボン特有かもしれないですね。あの軋む音。あんまり気持ちのいいものではないというか、ローラーやっていると集中が削がれるというか。なので、クロモリフレームが試したかった。

Wahoo ダイレクトドライブ

ちょうどシートチューブが寝ているという弱点がじつは解消されてしまうので、もってこいだったようです。

実際にダイレクトドライブにFELUCAを載せてみると問題なし。気持ちよくペダリングできます。

これで常設しておけばZWIFT環境もばっちりですよ。

雨だから、風だからなんて言い訳無用で毎日乗れる環境構築にはいい余生なんじゃないでしょうか?もちろん実走することもできるのでスマートな使い分けになりそうです。

GIOS FELUCA (2013) の買い物車カスタムにつづく