ふたたび、杭州・上海に個人旅行
Posted on Fri 19 October 2007 ( 2018-07-25 update ) in travel
仕事が一段落したので、2007年10月15日から10月19日までの5日間、両親を連れて中国の杭州に旅行してきました。なにしろ通訳なしで頑張りました。
羽田から杭州まで
羽田をお昼過ぎに出発するANA便で上海の虹橋空港まで飛びます。やっぱり上海行くなら虹橋空港が便利です。到着しましたら入国審査を済ませて、そそくさと手配しておいたハイヤーに乗ります。
上海の虹橋空港から杭州まではおよそ2時間から3時間くらいで着くんじゃないでしょうか。なにしろ道路事情がころころ変わるので時間が読めません。
途中、トイレ休憩を挟みつつ、西湖そばに経つシャングリラホテル(杭州香格里拉飯店)に到着です。建物はかなりしっかりとした佇まいですね。
初日は近くにある楼外楼でトンポーローを食べて就寝。予約なしでぶらっと入れてしまうのでありがたい。
朝食は、ホテル屋外のスペースでさわやかにコンチネンタルスタイルのものを食べました。
西湖のほとり杭州を観光
翌日は観光です。まずは霊隠寺に行きました。日本ではあまり名前が聞かれないですが、かなり大きなお寺でして、西暦326年に開山ですからものすごく古いお寺になります。
建物は近代になってから再建されてたものが多いので比較的新しいですね。といっても清朝あたりからですので、ぼちぼち古いです。
写真ではわかりませんが、大きな仏様がいっぱいです。多くの仏像が見上げるような感じです。
これならサイズが判りますね。日本の古ぼけてしまった仏像とは異なり、極彩色となっています。
なんだ、新しいものばかりじゃないかと思われるかもしれませんが、「当時信仰が盛んだった」ではなく、現在も信仰を集めており新しい仏像が造られ続けているという感じです。実物をぜひ見ていただきたいですね。結構見応えありますよ!
そして、弘法大師の修行の地だったとは
六和塔と雷峰塔はまるで違う
移動しまして、銭塘江沿いに立つ六和塔です。こちらは建造当初のままです。元々は北宋の時代に立てられましたが、方臘の乱(水滸伝でもおなじみです)のために焼失。南宋の時代に再建され、清の時代に木造の外層が作られました。魯智深が入寂した地か思うと感慨深いですね。
さらに移動しまして雷峰塔。こちらは超近代的な塔です。もともと歴史のある塔だったのですが、1924年に倒壊してしまったので2002年に再建。当時の姿をまったく忍ばない建物です。ただし、塔の基部は当時のものをそのまま保存しておりちょっとした博物館となっています。
また、塔内には周辺地域の伝承である白蛇伝をレリーフにしたものなど美術館っぽい作りとなっています。
蘇堤散策
西湖といえばこの蘇堤ですね。
たくさんの人が散策しています。
そして雷峰塔もよく見えます。
中国の英雄といえば岳飛鵬挙
最後にやってきましたのは岳廟。中国最大の英雄である岳飛を祭った廟です。結構人気スポットですね。
北方謙三氏が岳飛の活躍をアレンジして岳飛伝を書いていますので、フィクションでよければそちらを。
さらにお土産やさんいっぱいの河坊街も散策。途中に木彫りの関羽像がありました。
上海に移動がてら西塘へ
杭州から上海までハイヤーで移動しました。高速道路を走るだけでは味気ないので途中の西塘(XiTang)に立ち寄りました。
中国で水郷といえばいくつかありまして、上海から行けるところだけでも朱家角、周荘、烏鎮といった具合で、ほかにも名の知られていないような地味なところもあります。
以前行ったことのある周荘と比べて、西塘はもっと落ち着いているといいますか。水路が広くていいですね。ちゃんと船が行き交うだけの機能が残されています。
また、街の中は、観光名所というよりもそのまま普通の暮らしのある街ですね。テーブル出して麻雀していたり、洗濯物が干されていました。
ちなみにここでミッション・インポッシブル3の撮影が行われたとのことです。トム・クルーズが「散開!」とか「小心」と叫びながら走っていましたよね。あのシーンです。
落ち着きっぷりから結構オススメの水郷です。
グランド・ハイアット上海
途中、西塘に寄り道しながら夕方前には無事上海に到着しました。宿泊はグランド・ハイアット上海(上海金茂君悅大酒店)です。一時は上海でもっとも高かった金茂ビル。
なんとなくアメリカン・エキスプレス経由で宿泊の手配をしてもらいましたが、ひとつ上のスイートにアップグレードされました。日本人のスタッフもいらっしゃいまして、室内でチェックインでした。
このグランド・ハイアット上海は、世界1位の高さにある客室を自慢としており、窓の外の眺めは、おへそのあたりがこそばゆくなる高さでした。
夜は夜景が綺麗ですが、まったく街の様子が窺い知れませんので、朝の様子。青空ではないところがご愛嬌でしょう。外灘地区がよく見えます。
朝から観光ですが、タクシーを呼んでもらって、元気よく「YU-YUAN」と言いますと豫園に到着します。楽しい庭園を意味する豫園ですが、何回いっても飽きずに行ってます。オノボリさん価格を値切って買い物するのも楽しいです。但しバッタものばかりですが。
チケットを購入して中に入ります。まず日本からの観光客がいるのでガイドには困らないでしょう。こっそりついて回れば案内も聞けます。
一緒にまわると遅くて仕方がないので、自分でガイドしながら回ります。観光客がいなければ、とても静寂な空間なんだろうと思います。
以外と侘び寂びがあると思うのです。日本の庭園の緻密さはありませんが、頑張った感があります。ぜひお出かけください。
個人的に大好きな建物です。豫園は狭い空間をうまく仕切っていろいろな眺めを堪能できるのがいいですね。
上海市内を散策します
豫園から徒歩で街中を歩いていきます。特に目標を決めていませんでしたが、ナウイ上海新天地に行くことにしました。
上海新天地は「ナウイ」です。日本の基準にしちゃうと古くさいのかもしれませんが、古ぼけた建物が結構残っている上海の中でも「ナウイ」です。来るたびに街並が変わるのが上海です。たぶん次に訪れることがあれば古いデートスポットになっているんでしょうね。お昼はここでとってみました!
上海の街中散策は徒歩がいい
豫園から新天地までざっと30分くらいです。そこから30分ほどで上海博物館に行くことができます。何でも鼎をモチーフにした建物だそうで、ちょっと変わった形です。
展示物はそれほど目新しくないのですが、運良く時代を生き抜いた古いものがあります。こんな焼き物でも後漢(東漢)の時代のものです。え?いつだって?卑弥呼より前の時代ですよ。
上海博物館からさらに歩くと人民広場や南京東路といった上海有数の繁華街に抜けられます。すでに夕方が近くなっています。
外灘・浦東は人がいっぱい
南京東路をズンズン進んでいくと外灘に到着。浦東地区が目の前に広がります。銀色に光っているのが宿泊したグランド・ハイアット上海。その後ろにある建築中の栓抜きが上海ヒルズですね。ここにもハイアットができるようです。
外灘から河の下を抜けていく奇妙な電車?で浦東地区に抜けるころには日が暮れました。ライトアップがなかなかです。
夜景は比べるものじゃないと思いますが、かなり元気です。でも下品な感じではありません。普通の日なんですが花火大会でもあるのかと思うくらいに人がいました。
そして、グランド・ハイアット前のレストランで上海蟹を食べて観光終了です。
翌日早朝に虹橋空港から帰国しました。