On-One 456 evo2 今更ながら26インチクロモリマウンテンバイク
Posted on Sat 17 December 2016 ( 2019-12-02 update ) in bike
あーでもない、こーでもないと悩みに悩んでパーツを集めて組み上げてみました。
アルミ製のマウンテンバイクに何年も乗っていた訳ですが、そろそろ新しいものが欲しい。どうせなら昔乗っていたMOUNTAIN CATのように、クロモリ製のフレームにしたい。でもって、コンポーネントは手元にあるやつを再利用しよう。安くあげてみようじゃないか!そんな感じで検討してみました。
On-Oneのフレームがお安くて魅力的
手始めにクロモリフレームをあれこれ物色しはじめました。あまりもので作りたいってのが出発点ですのでなるべくお安いものを探します。
一番初めに探し始めたのはAliExpress。世界の工場たる中国でクロモリフレームはないものかと探します。
で、あるにはあるんですけど、これが微妙な値段なんですよね。もう少し奮発すればSurlyとか、それなりのブランドのフレームが買えてしまう。もう少しお安いものはないかとあれこれ検索していくとPlanet-X/On-Oneのサイトに辿り着きます。
Planet-X/On-Oneのフレームはもろ中国製ですね。カーボンバイクなんかもラインナップにありますが、同じジオメトリーのフレームがAliあたりでも見つけられます。OEMというかODMな製品もある。
On-Oneのフレームはどうなんでしょう?一応設計しているみたいですよね。創業者さんのこだわりってのがちらほら記事にも見られます。
はじめはInbredという26インチフレームに目をつけていたんですが、トップチューブ長はじめ各種ジオメトリーがいまいち。なによりルックスが好みじゃないもう少しシンプルなフレームにしたかった。
そしたら456 evo2というフレームを見つけたと。フロントサスペンションのトラベル長で性格変わって面白いぜーみたいな謳い文句があって興味をそそられる。オーソドックスなスタイルだし、色味もシンプル。シートポスト径なんかは変わっちゃうので調達しないとな。
といった感じでじっと検討すること2週間。114ポンドで注文。DHLでスムーズに配達されました。特にトラブルはなし。
きっちり養生した上でダンボール梱包で運ばれてきました。
Cannondaleのアルミフレームと比べちゃうとやっぱり重い。でも、クロモリらしくて懐かしい。塗装もバッチリですね。ちょっと厚手かなと思うくらいに塗られてます。
SRAM NXでフロントシングル11速
On-Oneではヘッドセットやシートポストなんかも取り扱っているんですけどフレームのみ注文。
SurlyのInstigator 1.0フォーク、EastonのEA50ステム、EA50ライザーハンドル、さらにシマノのWH-MT-15-Aホイール。Cannondaleのマウンテンバイク、F400に取りつけていたパーツを幾つか転用することにする。
コンポーネントも流用しようと思っていたんだけど、フロントディレーラーが下引きじゃなくて上引きだったり、いっそフロントシングルにしたかったりで、あれこれ考えるとこれを機会にシフターとリアディレーラー、カセットを交換してしまうのもいいんじゃないかということに思い至る。
フロントシングルのコンポっていったら何がいい?シマノZEEあたり?Deoreをつける?やっぱりSRAMがいいんじゃないだろうか。SRAM NXなんかおニューでいいんじゃない。でも、海外の有名どころでは通販できないみたい。
あきらめずにインターネットを駆使して、日本向けに売ってくれるサービスを探し出してお取り寄せしてみました。怪我の功名というやつで、結構優良なところ見つけました。対応もかなり丁寧。これはいい。でも、諸般の事情で名前は割愛。
SRAM NXのグループセットに加えて、FizikのサドルやContinentalのたX-Kingなんかも安いかも。注文。ヘッドセット、シートポスト、シートクランプなんかはCRC(ChainReactionCycle)に手配。サドルはWiggleに頼もう。
SRAM NX クランクセット。クランク長は170mmを選びました。Cannondale F400では175mm。GIOS FELUCAでは165mmのクランクでしたのでちょうど中間。
選択肢としては非常に標準的ですね。チェーンリングはフロントシングルらしい形状。このサイズ1枚しかついてないってのも新鮮だな。BBは特にひねりもなくGXPを選びました。
リアディレーラーは単体でみるとメカメカしい。シマノで見慣れたシルエットとはちょっと違う感じ。かといってチャチさがあるわけでもなく、期待が持てます。
カセットは11速対応ということもありますが、大きさに目を奪われます。SRAM NXはエントリーグレードなんですけど、しっかりした作りのカセットですね。
ブレーキレバーはリサイクルしたので、11速シフターとハンドルグリップを入手。
シフターはシマノと違って、シフトアップ・シフトダウンともに親指で押し込むタイプ。シマノのラピッドファイアもいいんですが、ブレーキレバーから人差し指を離すことなくコントロールできます。
On-One 456 evo2 組み立て
パーツも揃ったのでさっそくOn-Oneの456 evo2フレームにコンポーネントを組み付けていきます。まずはフロントフォークを組み付けたいので、ヘッドパーツの圧入から。
Cannondale F400でSurlyのInstigator 1.0フォークを取り付けるのにCane Creekの40シリーズを採用していたので、下玉受けそのままという手抜きもしたかったので、40シリーズのEC34を手配しました。
M10のボルトとワッシャー、ナットの簡易ツールで圧入してみようと思ったんですが、これが結構難しい。結構な力が必要なのに斜めに入りそうになります。ヘッドパーツ自体の剛性は決して高くないので、おとなしく自転車屋さんに持ち込む方針に転換。
お安い工賃で引き受けてくれるサイクルベースあさひさんに持ち込みました。お値段税込3,240円でヘッドパーツを圧入してくれます。してくれましたが、ヘッドパーツのロゴが微妙に横向いてました。うーん、問題ないんだけどちょっと残念な仕上がり。ほんのちょっとだけ気遣ってもらえればありがたかったなあ。
何事も勉強なので、続いてボトムブラケットの取り付けをする。あれ。あれ。あれ。回らない。ボトムブラケットがねじ込めない。どうやらフレームのタップが浅いみたい。これはタップを切り直す必要がありますね。
今時のフレームは精度よく作られているからBBのタップ切りなんて必要ないこと多いのにね。ちょい残念。再度、自転車屋さんに持ち込みです。
さすがにヘッドパーツ圧入の要領でBBのタップ切りをされてしまうと心配なので地元の自転車屋さんを頼ります。横浜市港北区綱島にあるヤマモトサイクルさん。フレーム持って相談に伺ったら気持ちよく引き受けていただきました。
何気なく全部組み上げていただくお値段も伺ってみたら非常に安価。一筋縄にはいかなそうなフレームなので完成まで仕上げていただくことにしました。
お願いして翌日。できたよーとご連絡。お任せで組んでいただきましたがとてもとても満足。シフターのケーブルに差し色の赤を使っていただいたり、ディスクブレーキのキャリパー位置調整もいろいろ工夫いただいたり、コラムスペーサーもベストなサイズに変えていただいたり。とってもいい感じの仕上がり。
ヘッドパーツのロゴの微妙なずれも相談したら、うまいこと調整していただけました。すっきりしたハンドルまわりが完成。
11速なんでワイヤーのわずかな伸びでも変速に影響が出てきます。なじんできたらまた来てねとのことでした。
各種ワイヤー類やグリスの実費込みで15,000円と少しならお安いです。持ち込みなら3万円とか5万円なんてお店もザラでしょうし。一度きちんと組んでしまえばあとは分解メンテにしても楽ですからね。
初回だからこそ頼んで良かった。普段は自分メンテをするにしても、定期的な大掛かりメンテはこちらに伺うべきだなと思いました。
On-One 456 evo2 組み上げ後の試走
自転車パーツは海外から通信販売したほうが、断然お安い。しかも、アイテムも豊富。
アルミ製のマウンテンバイクに何年も乗っていた訳ですが、さすがに消耗パーツがくたびれてきました。むかし乗っていたMOUNTAIN CATのようなクロモリMTBに乗りたくなったので、マウンテンバイクのパーツを幾つか輸入しまして、1台組み立ててみました。
ところが……。ボトムブラケットのネジ山の精度がいまひとつだったので、綱島のヤマモトサイクルさんにヘルプをお願いしました。
タップ切ってくださいだけでは申し訳ないので、パーツ一式持ち込みの上、マウンテンバイクの組み上げをお願いしてきました。快く引き受けていただけるヤマモトサイクルさんには感謝です。マウンテンバイクの定期メンテはお任せしていきたいところ。
で、組みあがった自転車の調整をしつつ試走してみました。
今回は、市場に出回り始めたSRAMの11速コンポーネントであるNXグレードで組んでます。フロントシングルなので今時っぽいですね。とっても最新機材を使っている気分。ただし、重さはぼちぼちありますので軽量化にはあまりなっていない模様。
456 evo2にContinentalのX-Kingを履かせてみた
コツコツと調整を続けているOn-Oneのマウンテンバイク456 evo2。サドルにボトルケージを取り付けし、ContinentalのタイヤX-Kingを取り付けてみます。マウンテンバイクらしい姿になりました。
ボトルケージをサドルに取り付け
456 evo2は、ダウンチューブに1箇所ボトルケージを取り付けることができます。取り付けられるのだけど、とっても使いにくい。ボトルの出し入れがとても不便。取り付けてみては外しを繰り返してました。
ポタリングの際はカバンで用は足りるかなとも思うけれど、やっぱりボトルケージが欲しいかなということで、ちょっとだけ対策を考えた。
ちょっとしか考えなかったのでオーソドックスにミノウラのボトルケージホルダSBH-300を採用しました。サドルのレールに固定することにより、ボトルケージ2つを固定することができますので、持っていたトピークのケージを取り付けてみます。
このホルダはサドル部をバーに掛けておくためのフックとしても使用できるみたいです。確かに頑丈そうです。そのスペースにサドルバッグを取り付けるのもありみたいですね。Sサイズのバッグがぴったりと収まってくれます。
使い勝手はいいのかな?
Continental X-King 26x2.4
これまでSchwalbeのKojakを履いておりました。26x2.0のスリックタイヤでして、よく転がって街中を走るには非常に良いタイヤだと思います。普段使いしている分には申し分のない耐久性でまだまだ使えそうです。
でも、そろそろ違うタイヤを履いてみたい。せっかくなんでマウンテンバイクらしいブロックタイヤにしてみようということで、ContinentalのX-Kingに替えてみました。
26インチタイヤとしては太いタイヤでして2.4インチ幅。最近の29erや650Bのマウンテンバイクなら割と普通なタイヤ幅ですね。特別ってことはありません。2.2幅や2.0幅もあるみたいだけど太いは正義ということで。
このX-Kingというタイヤは幾つかのグレードに分かれているようでして、無印のX-KIngのほかに、ProTectionフォールディングとRaceSportフォールディングがあります。僕はあんまり違いがわかっていません。
コンチネンタルのウェブサイトですと、プロテクションフォールディングはプロテクションレイヤーが追加されているみたい。アンダースレッドが4パイル240TPIで、サイドウォールが3パイル180TPIですって。おまけにチューブレスレディとか。レーススポーツの方はアンダースレッドが3パイル180TPIで、サイドウォールが2パイル120TPI。
なんてことはない、頑丈なやつと軽めのレース用って感じですね。街で乗るなら多少重くても厚手のプロテクションの方が良かったかな。ある程度軽快感が欲しかったのでレーススポーツを選んでみました。27.69ユーロ/本で購入。
実は、僕のシマノのホイールは対応タイヤ幅が2.4インチもありません。ほんのちょっと足りません。ま、しかたない。
SurlyのInstigator 1.0フォークは、Surly製だけありまして、かなり太めのタイヤでも対応しています。2.4インチ幅のタイヤを入れてみても指1本分くらいは左右に余裕があります。フロントだけなら3.0インチくらいまでは対応できるはず。
456 evo2のフレームは2.5インチ幅まで対応していますが、2.0幅から2.3幅までが推奨サイズ。実際にタイヤをはめこんでみると、シートステーは2.4インチ幅のタイヤですと指1本も隙間がありません。
チェインステーの方は、さらに余裕がなく見えますね。フレームがたわんだくらいでは干渉しないとしても、そろそろいっぱいだというのがわかります。
久しぶりにマウンテンバイクにブロックタイヤを取り付けてみました。いいもんですね。実にいい。クロモリフレームに太めのタイヤ。これぞマウンテンバイクって感じでとっても良い。
せっかくなんでディスクブレーキを油圧に変更してみようかな。タイヤサイズを24インチに下げて、さらに太いタイヤを履かせてみても面白そうだな。
何より、あちこと乗って出かけてみたい。輪行して遊びに行けるような支度も検討してみよう。
父用自転車に転換
父がクイックなステアリングになりがちなミニベロにだんだん乗れなくなってきた。年齢を重ねて反応が鈍くなってきているよう。フレームサイズも大きすぎるようで足つきが悪い。となると、手持ちの自転車で走行安定性や足つきに対応できるのがこのフレームなので父用自転車に転換することにした。
特別なことはなくて、コンポーネントの交換。クランクとシフター、ディレーラーをAltus系の3x8に変更。頑丈というか確実な動きを第一で。ちょっと重くなってしまうのは仕方なし。フロントがトリプルになるだけで入門機っぽい安心感がありますね。スタンドもつけて完璧な街乗り仕様になりました。
だがしかし。数日ほど父が乗ってみて、ライザーハンドルが不安らしいのでフラットバーに変更。タイヤも2.4インチブロックタイヤから1.5のロードタイヤに。
ふかふかタイヤからの変更なので乗りごごちが硬いと不平があって、ミニベロに乗るといいだすも、結局この仕様で乗ることになる。そりゃミニベロは不安定だものね。こちらのほうが乗りやすいもの。
ということで、父用自転車としていい感じのカスタマイズになりました。
さらに街乗りカスタム
だんだんと足腰の弱っていく父。ほどほどに街乗り風味にした程度では乗りにくいと訴えるようになりましたので、再度カスタムを実行。
サドルをシティサイクル用のスプリング付きのものに変更。これでお尻が痛いなんて事はない。
前傾姿勢で疲れるという訴えに対しては、ハンドルをかもめハンドルに変更。握りが手前にくるのでより姿勢が起こせるはず。
すっかりマウンテンバイクからシティサイクルになりました。
ただ、いくらもしないでこの仕様でも乗れなくなるんだろうなと思います。健康で安全に乗れるようにメンテナンスは行いたいですね。
マウンテンバイクの街乗りカスタムに続く。