山田覚書

1/20 王蟲 風の谷のナウシカ

Posted on Sun 10 May 2015 ( 2018-08-02 update ) in plasticmodel

近所の模型店で外箱がすっかり陽に焼けてしまってかわいそうだった王蟲を購入しまして、グリザイユ画法風に塗装してみました。

私はたまーにコンピュータでイラストを描いております。その際、グリザイユ画法を使っていたりするんですが、これを模型に応用するとどうなるのだろう?ということで試してみました。

さっそく塗装してみる

グリザイユ画法って何?という方に簡単にご説明しますと元々は油絵の手法だそうです。対象物の立体感をしっかり把握するために明度だけ、つまりモノトーンでまず描画し、その上に彩色する描き方です。

鉛筆ではうまく描けるけど絵の具だとなんだかノッペリした絵になっちゃう方におすすめです。

お手持ちのプラモデルをデジタルカメラで撮影してモノトーンにしてみると明度だけの世界は体感できます。ノッペリとしてませんか?近頃のガンプラでパネル塗り分けなんかしますよね。

明度差を作ることにより立体感を狙っているものと思いますのでロボットものでも効果はあると思います。

今回の素材は、映画放映時にツクダホビーから発売されていたキットをバンダイが引き継いでリニューアルされたものです。スナップフィットですので作るだけなら非常に簡単。ちょっとツルツルなのでラッカーパテを溶いて塗ってみました。

シンナーで溶いたラッカーパテを塗っていきます

まずモノトーンで明度に気を配りながら立体の陰影をしっかりと塗っていきます。模型は立体ですので自然光で影がつきますが、能動的に影を描き込んでいくことにより、メリハリのついた造形を目指します。

また、画像として姿を切り取った時にしっかりとした絵を出すことを目標にしています。

全体に明暗つけが完了しました

次に彩度を加えていきます。CGですとスクリーンや乗算で色をのせます。今回はクリアブルーとクリアグリーンを混ぜたものを塗ってみました。クリアの必要があるかどうかはちょっとみたかったので。

色をのせますとモノトーンがそれぞれどのように変化するのかわかりますね。色を混ぜれば白くなるディスプレイと違い、塗料は黒くなりますので良い塩梅を探りたいところです。

ということで、おまけでナウシカを簡単に塗装して完成です。色のメリハリはぼちぼちつけられました。そのまま調色して塗ればいいじゃんとも思いますが、色塗りを失敗しにくくなると思いますよ。コンピュータのイラストでも気楽さが違います。

王蟲、完成しました

以外とそれっぽいかも?

実は王蟲の脚を減らしてます。本当は後ろの方までびっしりあるんですけど、なんかイメージと違うので。

ナウシカの服は王蟲の血に染まった後の青で。それっぽくできたような気がします。

ここまでで大変気を良くしました。

しかし……。

LEDで光る

自分のGoogle+ストリームに作っている画像をぼちぼちポストしますが、なんでLED仕込まないの!と宿題をいただいたので泣きながらやりました。もう少し色ムラがないように調整しないといけませんね。

まずますイメージ通りに仕上がったので、もう少し色数が多い模型だとグリザイユ画法もどきの塗装ってどうなるだろうなっていうのが今後の課題。もう一回なんかで試してみよう。