ウルトラマンAタイプをグリザイユ画法で描いてみた
Posted on Sat 12 April 2014 ( 2018-08-02 update ) in illustration
ウルトラマンのスチール写真
こどもの頃のヒーローといったらウルトラマン。一番のお気に入りは帰ってきたウルトラマンですね。夕陽を背に立つ姿やあのちらりと見える頭の後ろのヒレがカッコいいです。だからお絵描きと言えば、帰ってきたウルトラマンを描いてました。
大人になってウルトラマンを描くことはほぼなかったのですが、ふと思い立ってWacomのペンタブレットを購入。一番小さい入門機で、ふたたび絵を描いてみることにします。
はじめは萌え絵とか描いてみようかと思ったんですが、まったく描けない。27インチモニタとSサイズタブレットでは致命的にバランスが悪いようで、線がぷるぷるいってまっすぐ引けません。イラスト難しいなあって思っていたら、グリザイユ画法なるものがあることを知り、試してみることにしました。もちろん、やる気があがるウルトラマンを題材に描いてみます。
いきなりオリジナルで描けるほど経験値がありませんので、今回はよく見かけるスチール写真をもとに描いていくことにします。モノトーンで大まかな色を置いてバランスをとることに集中していきます。なんだかわからない状態でもくじけずに丁寧に色を置いていきます。
綺麗な線を描けないので置いた色を馴染ませてガタガタ感を取り除いていきます。
色はモノトーンで描いた上にオーバーレイで載せて表現します。とりあえず頭部に色付けして様子見まで。線を描くことはあまりないので調整がしやすくていいかも。それっぽい感じになりそうです。
グリザイユ画法での描き方手順をなんとなく把握したら、本格的にバランスをとっていきます。
元絵を睨みつつ身体の相互のパーツの位置関係を調整していきます。ちなみにレイヤー分けは一切せずにどんどん上に描いていってます。
詳細を描く
キャンバスを拡大しながら、詳細を描き進めます。色を置いてまわりと馴染ませるという作業を繰り返していき、全体のトーンを整えていきます。
ハイライトになる部分を大胆に描けるかがポイントかなって思います。
ウルトラマンへのモノトーン描画が一段落しました。スーツのラバー感などをハイライトを入れるなどして表現します。また、特撮ならではのちょっととぼけた背景を用意していきます。絵を描いた後にエフェクトでうまく調整できるのがコンピュータ・グラフィックスの良いところですね。
色をのせる
色を別レイヤーで置いていきます。モノトーンでの階調表現ができていない場合ここで破綻します。なんとかなっているかな。
さらにiPhone壁紙サイズに調整をしてみます。 744×1392ピクセルが最適ということですのでキャンバスサイズを変更。足りていない部位を書き足していきます。モノトーンだとシブい感じですね。
そして、ふたたび着色して完成です。やったー!全体的にフィルム感を出すために多少荒らして画面を馴染ませています。雰囲気でてるでしょ?気に入ったのでiPhoneのホーム画面になりました!