山田覚書

MTBで里山を巡ってみる 東京都・神奈川県サイクリング

Posted on Fri 03 January 2020 ( 2020-09-17 update ) in bike

マウンテンバイクの最適化を

お話としては「セミファットバイクでツーリングを考える」で考えたことの実践編。自転車でラーツーする装備について考えるためにも実際に自転車で走って、どんな装備で何がしてみたいかと気持ちを確かめるためにご近所を散策してみた。

先に結論を書いてしまえば、競技ではなくサイクリングとしてのマウンテンバイクはとても楽しい。ワクワクがある。目的地に至る景色も楽しく映り、へーと感嘆するだけの余裕があるのが良い。これこそMTBサイクリングのスピード感じゃないかと思う。

ロードバイクでビューンとか、ヒルクライムでシンドーイとは違ったリズムだと思う。ミニベロもこれに近いスピード域だと思うけれど、舗装路が中心になるのと自然の中に分け入っていけるのとではおのずと差が生まれてくる。ここがマウンテンバイクを楽しむポイントなんじゃないかなとおぼろげに感じる。

Maxxis Ardentの取り付け

手配していたMaxxisのタイヤが届いた。Ardent 27.5x2.4。処分品なので上位グレードというわけではないけれど、EXO仕様でチューブレスレディタイヤ。ならばチューブは入れずに組み付けることにする。

まずVittoria cannoli 27.5x3.0を取り外す。チューブも入っているのでかなり重い。急なブレーキでズルっと滑るのも気に入らなかったのでタイヤを処分しちゃってもいいんだけど、とりあえず保管。同じセミファットにするならもうちょっと軽量なタイヤにしたいからなあ……。

Ardentの2.4はセミファットホイールに取り付けしてみると、対応幅ギリギリということはないけれど、かなり扁平した状態になる。そのためセミファット感はそれほどなくならなかった。2.4幅はそれほど悪くないかな。

タイヤの直径はそれなりに変化する。

タイヤ規格 タイヤ直径
29x2.2 (57-622) 736mm
27.5x3.0 (79-584) 742mm
27.5x2.4 (61-584) 706mm
26x2.8 (67-559) 693mm
26x2.4 (61-559) 681mm

29と27.5

標準のVittoria cannoli 27.5x3.0の直径が742mmで、王滝で仕様しているMaxxiss ikon 29x2.2の直径が736mm。リム幅やメーカーによる違いがあるので一概に言えないんだけれど27.5+と29がほぼ一緒と言われるのはよくわかる。

今回のArdent 27.5x2.4は直径706mmなのでその差は36mm。リム幅が広いのもあって40mmくらいの差は出ているかもしれない。

27.5+/29erフレームに対して小さいタイヤを履かせると自転車のシルエットが変わってくる。ちょっと手足が伸びたような印象といったら良いだろうか。フォークやチェーンステーがすらりと伸びた感じになる。わずかな違いだけれども嫌いじゃない。

それと自転車にまたがってみてもスタンドオーバー高が変化して股座に余裕がでた。ひらたく言えば乗り降りするにも足つきがラクになるので街中を走るにも自転車の振り回しが容易になってくる。

ということは、27.5+を26+にすると50mm近く直径が小さくなるので、街中で遊ぶには小回りがきいて楽しくなると思われる。見かけも可愛くなりそうだし。ホイールをちょっと欲しいかもしれない。考えちゃう。

いつもの通りEffetto MariposaのCaffelatexを注ぎ入れてチューブレス化を果たした27.5インチホイールで散歩に出ることにする。

川沿いで里山に

Strava: Oyamada - Onoji

目的地はあれこれと考えていた鶴見川上流方面。鉄町や鶴川の方に行けばちょっとした未舗装路区間も近くにある。様子を探るべく行ってみることにした。

勝手知ったる鶴見川なのでぶらぶらっと流していく。小机、鴨居ときたら川和町を抜けて市が尾方面に。恩田川と別れたあとの鶴見川土手は、ロードバイクだとあまりに傷んだ舗装なので走りたくないんだけれどマウンテンバイクなら気にもならない。気楽で最高だね。

鉄町を過ぎ、下麻生、柿生や鶴川の方を目指す。途中の桐蔭学園のあるあたりや王禅寺のあたりがそこそこ走れるトレイル区間があると考えているんだけれど、ひとまず通過して野津田町・図師町方面へと進んでいく。このあたりは芝溝街道など県道を利用してしまうことが多いので、鶴見川の横を走るのはちょっと新鮮な気分。思いの外走りやすいと思うのでゆったり走るならばいい環境だと思う。

2時間ほど走って図師町のコンビニに到着。軽く食事をとってから里山に向かう。

里山と言っても、明確なサイクリングコースではないので地元のルールに則って通行したいもの。その起点に選んだのは小山田緑地。小山田緑地は自転車不可。押し歩きも不可。なので近くをかすめるように通るだけ。正確には駐車場の確認。近隣にある公園をいくつか確認してクルマでここまでこれるかの確認をしておくことにした。

うん、停められる。平日なら無料ってところもあるのでなかなか便利に使えそう。

小山田緑地からはちょろちょろと付近を散策していき、目指すは谷戸。どこの谷戸に行きたいというあてはなくて、道路からアプローチしやすいところをひととおり眺められたらというイメージ。ふらふらと走っていたら、いかにもそれっぽいところを見つけたので早速入ってみる。

奈良ばい谷戸と呼ばれる谷戸に行ってみた。とても整備されている場所で手がけていらっしゃる方に頭がさがる思い。ちょっとした腰掛けがあったりするのでほんとにのどかな憩いの場という感じ。

里山がいい

木立がいい

ハイキングか散歩か微妙なところだけれど歩いているひともいるのですれ違う時は降車して対応。そもそも自転車でオラオラ!とやるようなところでもなく、景観をおいしくいただくことが目的なので当たり前かもしれない。ついでに言えば挨拶も忘れずに。

小野路城に至るルートがポイントだと思われるけれど、付近には谷戸がいくつもある。こっちの谷戸からのぼって、あっちの谷戸からくだってという感じで小野路を巡るのが楽しい。小野路に隣接する区域にはこうした里山からトレイルって感じの道がいくつも残されていて散策にはもってこいのようだ。

小野路付近には、奈良ばい谷戸、万松寺谷戸、神明谷戸、五反田谷戸、大犬久保谷戸、一本木谷戸、笠松谷戸。お隣の黒川には、狼谷戸、奥ノ谷谷戸、池谷戸、街道谷戸、黒川谷戸、沢谷戸、石神谷戸、入谷谷戸、下谷戸、仲谷戸。といった具合に町田近隣は非常に谷戸が多い。

谷戸は畑などに整備されていることが多いのでどこでも入れるわけではないけれど、ルールを守って通らせてもらえれば非常に楽しめる。

そして、小野路は鎌倉街道が通るまち。鎌倉古道や鎌倉みちなんて名称で往時のみちに分け入ることができる。

今回は自走できたけれど、ここまで車載できて楽しむ方が時間も取れていいと感じた。またこよう。

ひとしきり、遊んだあとはのんびり自走で帰ったのだけれど、途中で自転車散歩している父を鶴見川の対岸に発見。合流してから帰りました。