山田覚書

1/144 ジオン軍モビルスーツ 旧キット

Posted on Sun 20 March 2016 ( 2018-09-22 update ) in plasticmodel

ジオン軍 旧キット

昔懐かしいガンダムのプラモデル。いわゆる旧キットが2015年5月に再販になりました。このころのキットはガンプラと呼ぶのはちょっと違う気がするんですよね。今では当たり前になった多色成型・接着剤不要のプラモデルではなく手のかかるキットですが、思い出補正もあって今でも魅力的です。ストックしたガンダムのプラモデル、ジオン軍旧キット1/144シリーズをひと通り作ってみます。

今回の製作にあたって、自分ルールを決めてみました。

  • 発売当時に作れてたら満足がゴール
  • 塗装する
  • スタイルやプロポーションを変更しない
  • 後ハメ式に加工してみる

改造なしで塗装するというのは普通だけど、後ハメについてはあんまり仕組みを考えずにぶっつけ本番式でやるのでどうなるのかなあという感じ。

ぜひ、実際に作って目の前に並べてみていただきたい。ニヤニヤがとまりませんから。

組み立て

ジオン軍 量産型ザク、グフ、リックドム、量産型ゲルググ

まずは仮組です。まとめてキットを開封して、バンバンランナーからパーツを切り出します。部品数が少ないこともあって、説明書おかまいなしでも大丈夫でしょう。ニッパで切り落としたらタミヤのマスキングテープでペタペタと張りながら組んでみます。

いやあ、懐かしいですね。この感じ。

ジオン軍 リックドム、ギャン、量産型ゲルググ、ジオング 表面処理

ひとしきり懐しんだら組み立てに入ります。

今回は後ハメ加工をしてみようとテーマを決めましたので、パーツの嵌合を確認してから部位ごとに接着をしてしまいます。

接着はタミヤセメントをひと塗りしてスチロール樹脂を柔らかくします。柔らかくなったところで接着剤をもうひと塗りし、パーツを接着。接着に際しては合わせ目から接着剤がはみ出てくるようにします。

このはみ出た接着剤と柔らかくなった樹脂がパテ代わり。完全に乾燥させたらこれを削り取ります。

ジオン軍 組み立て

大きな部位は鉄ヤスリで、そのほかはデザインナイフでコリコリと合わせ目を削ります。平面に対してデザインナイフの刃を立ててあてがいカンナ削りの要領で刮ぎとります。

おおまかな合わせ目の削りだしがすんだら、耐水ペーパーでキズ取りです。400番や600番あたりでささっと処理します。800番や1000番まではさすがにいらないかな。そこまで綺麗にはキズ取りをしませんでした。

合わせ目が成形できたら、後ハメ加工を実施。

今回は一番単純な方法をとりました。関節軸はなるべく加工せずに受け側であるダボ穴の一部を切り欠き、切り欠いた場所から軸を滑りこますようにはめ込んでいます。

また、量産型ザクの方と上腕の関節などは45度回転させた状態で抜き差しできるように軸側と受け側を切り欠いて対応しました。

後ハメとしては一番原始的です。

ジオン軍 水泳部仮組

小分けしにしてます。水泳部でひとグループにしてさらに作業。こちらも同様に接着剤をムニュで行い、合わせ目消し。

構造上、水泳部は後ハメ加工しないほうが良さそうなところも多いのでそのまま組み立てのところも多数といった感じ。

ジオン軍 塗装と仮組

各モビルスーツの合わせ目消しと後ハメ加工が完了したら、どんどん塗装。

ガイアカラーで塗っています。あまり調色せずともすんでしまったので、ガイアカラー好きです。エアブラシを使用してバンバン塗りましょう。

ジオン軍 集合 仮

おおまかな色塗りが完了。

アニメカラーですし、複雑な塗り分けはなしなのでおおまかといってもぱっと見出来上がりに近いですね。

ジオン軍 集合

ということで、ジオン軍の旧キット1/144モビルスーツが出来上がりです。一堂に会すると絵になりますね。ほんとロマン溢れます。

改良強化新型グフ

改良強化新型グフ

1980年11月発売。シャア専用ザクに続いて登場のグフ。足首関節が可動するようになりました。上半身の力強いスタイルが特徴的。

設定画よりもアニメ画と近いですね。さらにデフォルメしていくとあの俊敏なランバ・ラルのグフに近づくんじゃないでしょうか。

1/144 グフ 旧キットの製作

量産型ズゴック

量産型ズゴック

1980年12月発売。水泳部のトップバッター。上体が少し上向きに立体化されているところを修正してあげるとグッドじゃないでしょうか。

あわせて頭部から肩周りのラインも修正したいところ。上腕や太ももは湾曲していないとさらによかったですね。

1/144 量産型ズゴック 旧キットの製作

量産型ザク

量産型ザク

1981年1月発売。シャア専用ザクの色変えキットとして登場。ふたたび足首固定の立体化となりました。

細身の脚が特徴的ですが見上げるように眺めてみると以外と設定画に近いバランスに作られているのがわかります。後発の旧ザクと組み合わせて作るのも楽しみのひとつ。

1/144 量産型ザク 旧キットの製作

ジオング

ジオング

1981年3月発売。ベストメカコレクション外のキット。早々に模型化されていました。1/100ドムの脚をつけてパーフェクト・ジオングにしたくもなりますね。

似てないと言われることも多いですが肘の関節を追加したり首回りの造形を変更したりすると良いような気もします。

1/144 ジオング 旧キットの製作

ゴック

ゴック

1981年5月発売。胸と太もものボリュームを整えてあげるとかなり設定画に近い姿になるんじゃないでしょうか。

頭部と上体のバランスなんかは現行キットよりも整っているんじゃないかとさえ思います。手をかけただけよくなる良キットだと思います。

1/144 ゴッグ 旧キットの製作

リックドム

リックドム

1981年6月発売。旧キットの中でも屈指の名キットと評判。ふくらはぎのラインを見るに設定画というよりはアニメ画の方が近い気がします。

肩やスカート裏面の赤塗装が手間ですが素組みするだけでもイメージ通りのドムが手に入ります。

1/144 リックドム 旧キットの製作

マ・クベ専用ギャン

マ・クベ専用ギャン

1981年7月発売。なぜか肩の部品がいろいろなところに使いまわされているようで汎用性が特徴?

前腕がもう少し力強くてもいい気がしますがギャンらしい流麗なスタイルはよくできています。金型の痛みが出てきているためか少々パーツの嵌合性が悪くなってきているかも。

1/144 ギャン 旧キットの製作

ゾック

ゾック

1981年8月発売。ボリューム満点にして現行キットよりもスタイルが整っていると思われる良キット。ストレートに組み上げるだけで素晴らしいゾックが手に入ります。

接着は必要ですがパーツ構成もよく考えられているので組み立てやすいと感じます。

1/144 ゾック 旧キットの製作

アッガイ

アッガイ

1981年8月発売。首や肘が固定にもかかわらず、肩や腰の関節がプラスチックのボールジョイントという凄いんだかスゴくないんだかわからないキット。

スチロールのボールジョイントなので作っている最中から緩くなってきますので完成時にはフニャフニャなのはご愛嬌。

1/144 アッガイ 旧キットの製作

旧型ザク

旧型ザク

1981年10月発売。旧キットのひとつの到達点ですよね。足首や肩アーマーの可動、肩の前後スイングなど後のMSVシリーズにも繋がる仕組みがたくさん取り入れられています。

握り手だけではなく平手も用意されているので遊びがいのあるキットです。

1/144 旧型ザク 旧キットの製作

量産型ゲルググ

量産型ゲルググ

1982年5月発売。前年6月発売のシャア専用ゲルググの色変えキット。後発キットなのに出来が悪いと揶揄されることの多いゲルググですがシリーズ中期のキットというところでしょうか。

ゲルググは頭部と肘関節がもう少し違っていたら評価もだいぶ変わったかも。

1/144 量産型ゲルググ 旧キットの製作

旧キットのボリュームこそ魅力的

旧キット ジオン軍モビルスーツ

連邦軍モビルスーツやモビルアーマーが残ってます。どこかのタイミングで作ってみよう!